ブログ西麻布店
歴史ある「せんざんき」
みなさま、「せんさんぎ」をご存知でしょうか?せんさんぎとは、調味料で漬けた鶏肉を揚げる、一般的な唐揚げとほぼ同じような揚げ物のことです。愛媛県の今治市では昔から食べられている料理の一つで、郷土料理として知られています。
本日は「せんさんぎ」についてお話しをさせていただきたいと思います。
せんさんぎ
一般的な唐揚げとよく似ている「せんさんぎ」。調理方法は、醤油・みりん・生姜・ニンニク・砂糖を混ぜ合わせた物に鶏肉を漬け込み、片栗粉をつけて揚げます。一般的な唐揚げとの違いは骨つきのまま揚げること。
「せんさんぎ」の歴史は古く、江戸時代にキジを捕まえて揚げ物にしていたことが始まりとされていますが、詳細は分かっていないのです。中国から伝わったという説もありますが、「せんさんぎ」は唐揚げの原点なのかもしれません。
また、「せんさんぎ」という由来は、鶏肉を丸ごと千のように斬っていたことから付いたようです。
現代では鶏肉が使われますが、愛媛県の今治市では昔から親しまれている料理で今でもご当地唐揚げとして人気があります。
骨ごと揚げるので、骨から出る旨味とコラーゲンが染み出しジューシーな味わいを堪能できる料理となっています。
せんさんぎの作り方
◆材料:醤油・みりん・酒・すり下ろし生姜、ニンニク・砂糖(少々)・骨つき鶏肉・片栗粉・揚げ油
※調味料の分量はお好みで調節してください。
◆作り方:ボウルに醤油・みりん・酒・すり下ろし生姜、ニンニク・砂糖(少々)を入れ混ぜ合わせます。ボウルに鶏肉を加え調味料が全体に染み渡るようにもみ込み20分〜30分程漬けます。調味料に漬かった鶏肉を片栗粉に付けて揚げ油で揚げたら完成です。二度揚げするとさらにカラッと揚がります。
外はカリカリで中はジューシーな「せんさんぎ」。骨つきで揚げることで普段の鶏肉より濃厚な味わいを楽しむことができ、唐揚げ好きにはたまらない逸品です。
ご機会がありましたらご家庭で是非、作ってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。