野苺の一種、苗代苺

みなさま、苗代苺（ナワシロイチゴ）をご存知でしょうか？実は食べられる野いちごの一種で、日本中に分布しています。道路わきなどで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか？
本日は「ナワシロイチゴ」についてお話しをさせていただきたいと思います。

苗代苺とは

苗代苺はバラ科キイチゴ属の種で、日本全国・朝鮮・中国に分布している野いちごです。茎はつる状に延びており、茎や葉に棘があります。日当たりの良い斜面地や小川の岸辺などに生育していることが多く、見た目は一般的な苺とは少々違い、ラズベリーに似たような小粒の苺です。
苗代苺の葉は３枚〜５枚の小葉からなる複葉で、花を咲かせる茎は３枚であることが多いです。花を咲かせる時期は５月〜６月頃。赤紫色の花を咲かせますが、花弁が開かないためあまり目立たないかもしれません。
果実熟期は６月〜７月頃。果実は甘酸っぱく、酸味が強いのが特徴です。

「苗代苺」の由来は、ちょうど稲の種（苗代）を蒔く時期に果実が熟すことで付いたといわれています。

苗代苺の味わい方

果実は甘酸っぱく酸味が強いため、あまり生食には向きません。食用とする場合は、砂糖を加えて煮詰めたジャムにして食べるのが良いでしょう。
また、お菓子としてアレンジをしてみるのも良いです。苗代苺の種は固めなのでゼリーなど柔らかいお菓子には向きませんが、クッキーやビスケットであれば美味しくアレンジができるのでお勧めです。

最後に、苗代苺は国内でそこら中に生育している種ですが、野いちごには様々な種類があり中には注意しなければならない野いちごもあります。自然の中を生育している野いちごを採取する際には、十分な知識を持っている方などに確認をしてから採取を楽しんでください。また、苗代苺の茎や葉には棘があるので軍手をするなど注意が必要です。

近年では野いちごを加工したジャムやお酒などがよく販売されています。ご機会がありましたら是非一度「苗代苺」を味わってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。