北海道の郷土料理「カジカ鍋」

みなさま、カジカ鍋という料理をご存知でしょうか？「カジカ鍋」とはカジカという魚を使った鍋料理です。この料理は「鍋壊し」とも呼ばれますが、北海道の郷土料理で昔から親しまれている料理なのです。
本日は、「カジカ鍋」についてお話しをさせていただきたいと思います。

カジカとは

カジカの種類は国内だけでも多数ありますが、カジカ鍋によく使用されるにマカジカは大きいものだと全長約４０㎝あり、主に北海道で漁獲されます。水揚げされる量が少ないことから貴重な魚と言われています。また、冬の北海道で漁獲されるカジカは日持ちしないことからほとんどは地元で消費されています。なのであまり都会で見かけることがないでしょう。
カジカは漢字で、魚へんに秋と書いて「鰍」。漢字の通り、秋から旬が始まり冬の時期は脂が乗って美味なのでよく鍋料理に用いられ、淡白な味わいでゼラチン質の皮があり、濃厚な肝が人気の一つとなっています。
見た目はユーモラスですが食味が良いことで知られている魚なのです。

カジカ鍋

北海道の寒さが厳しい時期を乗り越えるため、体が温まるよう昔から食べられていました。野菜類と一緒に鍋をするので栄養もしっかりと摂ることができ、カジカの骨や身から出る出汁は絶品です。
「鍋壊し」という名前の由来は、箸で鍋底をつっついて鍋を壊してしまいそうという意味でその名が付き、それほど絶品な鍋料理なのです。

味付けは家庭などによって異なりますが、一般的には味噌ベースです。雑味がなく上品な甘味があり、柔らかい身が食欲をそそります。また、カジカの人気部位である肝もコクがあり海のフォアグラと呼ばれ大変美味です。
カジカ鍋の調理のポイントはじっくりと煮込むことです。煮込み時間が短いとあまりコクが出ないので時間をかけるほど美味しく仕上がります。また、皮の部分はプルプルとしたゼラチン質でお肌にも嬉しいコラーゲンがたっぷりです。

食べ応えもあり身も心も温まるような鍋料理なので、機会がありましたら是非一度、「カジカ鍋」を味わってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。