ブログ西麻布店
定番野菜のゴボウ
霜寒の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。本日は、ゴボウについてお話させていただきたいと思います。ゴボウと言えばきんぴらや豚汁など様々な使い道のある万能な食材です。また、安価ですし、栄養価も食物繊維を筆頭に非常に高いものを含んでいます。それでは、ゴボウについて詳しくご紹介していきたいと思います。
ゴボウの特徴
元々ゴボウは日本のものではなく、昔は自生していなかったそうです。それが、縄文時代あたりに日本に伝来したものと思われています。それから時代は進み、江戸時代になったころからゴボウを食べるという習慣が生まれたそうですね。
ゴボウの茎の高さは約1メートルほどにまで成長します。あまり知られていませんが紫色をした、あざみ野ようなとげのある花を6月から7月に咲かせるそうです。そして、葉っぱと茎を食用に使います。
ゴボウは大きく分けて2つの種に分けられます。それは長根種と短根種です。今現在主流となっているのは長根種の方とされています。長さが1メートル、直径が3センチほどまで成長する滝野川ゴボウがそれにあたりますね。関東方面では長根種が多く栽培され、
関西では短根種が多く栽培されています。
また、ゴボウは連作に不向きな根菜です。ですから、同じ畑では2.3年間をあけてからでないと栽培することは難しいようですね。
食材としての利用
日本料理においてごゴボウは使われる機会も多く、重要な野菜として扱われています。天ぷら、かき揚げ、煮物、サラダ、柳川鍋などにも使われます。
ゴボウに旬は冬です。新ゴボウは初夏になりますね。
ゴボウにはクロロゲン酸と呼ばれる成分が豊富に含まれています。この成分はゴボウを水に浸けた際に出てくる茶色の成分です。コーヒーにも同じ成分が含まれており、抗酸化作用があると言われています。この重要な栄養を失わないためにゴボウを調理する上での三原則があります。
一つ目は皮をむかないこと、二つ目は水にさらさないですぐ調理すること、三つ目は大きく切ることです。これがゴボウを調理する上での常識とされているそうですね。
また、ゴボウには食物繊維が豊富に含まれています。便秘でお悩みの方には重宝される食材です。
アルギニンと言う成分も含まれており、こちらは精力増強や新陳代謝、美肌に効果があると言われています。
そして、たんぱく質も多く含まれています。たんぱく質は炭水化物などと同じ三大栄養素の一つですよね。体で生成することが不可能と言われている必須アミノ酸を摂取する上で重要な食材の一つと言えそうです。タンパク質には動物性と植物性があるのでどちらもバランスよく摂取する必要があります。
薬として
ゴボウは薬として使われることもあります。特に欧米では根っこをハーブとして使うそうですね。生薬、漢方薬として使われ、効果としては血液浄化、利尿作用、皮膚疾患などに効果が期待できるそうです。
ゴボウは中国より日本に伝来したとされています。薬草として発刊や利尿効果のある牛蒡根のほか、種を煎じて飲んだり、そのまま食べることでむくみや解毒などに効果的です。
ゴボウの根っこの部分を食用として使っているのは日本と朝鮮半島だけと言われています。世界的には食用ではなく薬用として利用されていることが多いというわけです。キク科の植物アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
今回はゴボウについてお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか。栄養も豊富な食材ですから積極的に召し上がってみてください。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。