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初釜の作法

寒さ厳しき折、皆様にお絡ましてはますますご活躍のことと存じます。さて本日は初釜の作法についてお話しさせていただきたいと思います。初釜とは新年を迎えた後の最初のお茶の事や茶道の稽古を始める日のことを指しています。なかなか馴染みのない言葉ではありますが詳しくご紹介していきたいと思います。

 

初釜とは

初釜

初釜とは茶道界における新年会といえば分かりやすいのではないでしょうか。美味しい懐石料理をいただき、お点前を拝見した上でお茶をいただきます。基本的に茶人は元旦の日の朝に組む水で釜を開きます。茶道の世界にもさまざまな流派が存在しており、有名な表千家・裏千家をはじめとしてさまざまな形式があるそうです。これらの有名な流派の初釜式には各界から名だたる著名人が集まるようで、毎年、新春の一大イベントとして楽しまれている豪華な会になっています。

 

初釜での服装

 

それでは続いては初釜に呼ばれた際のマナーや身だしなみについてお話しさせていただきます。

まず服装ですが、さまざまな意見がありますが一般的に女性の場合は着物が好まれるそうです。決して洋服がいけないわけではありませんが日本の伝統文化であるお茶の席ですから、やはり着物を着ていくと良いかと思います。フォーマルなものであればマナー違反には当たらないはずです。上品なワンピースやドレスにしてみましょう。スカートを履く際にはやや丈が長めのものを選ぶことにしてみましょう。正座をしますからタイトなものよりはゆったりとしたものの方が楽かもしれません。

男性の場合は暗い色のスーツが良いかと思います。忘れてはいけないルールがありまして、アクセサリーや腕時計はつけてはいけないことになっています。これは貴金属と茶道具が接触してしまうと大切な茶道具に傷がついてしまうからです。ワンピースやドレスにはネックレスを合わせたくなりますがネックレスもつけない方が良いでしょう。

また、靴下は白色のものを履かなければなりません。これは茶室には外からの汚れを持ち込んではいけないという教えがあるからだそうです。

 

初釜の流れ

茶道

順番でお茶をいただく為、初めての方は3番目以降になるようにしましょう。1番目のお客様は大変重要な役割があります。まず1番目のお客様のことを正客と言います。茶道に精通している方が正客になることが多く、茶道具についてやご亭主との会話をする役割があるそうです。

それでは流れについてですが、まず席入りといい、正客から順番に掛物や釜を拝見してから席についていきます。次に初炭です。これは初めて釜に炭を入れることを言います。そしてお食事をいただきます。

次に主菓子をいただきますが、この時懐紙にひとつだけ用事を使い取ってください。

よく出されるものは花びら餅です。白味噌の餡と甘く味付けしたごぼうをお持ちなどで包んだものです。

そしてお茶をいただきます。はじめは濃茶ですね。

濃茶は苦くて濃厚な味のお茶です。少しずつ三口半飲み口をつけた場所を懐紙で拭いてから隣の方に渡しましょう。濃茶は一椀を5名ほどで飲みます。

続いて薄茶をいただき、最後に茶道具を拝見します。よくわからない場合は周りの方のやり方を真似することも大切です。

 

今回は初釜についてお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。なかなかできない経験かと思いますが覚えておいて損はないはずです。お茶を通して日本の古き良き文化に改めて興味を持っていただけたら幸いです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。

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