ブログ銀座三丁目店
銀杏について
銀杏は、人によって好みがはっきりと分かれやすい食べ物ですよね。茶碗蒸しの具材などに使用されることが多く、比較的なじみのある食材だと思いますが、その歴史は非常に長いものなのだそうです。
本日は、銀杏についてお話させていただきたいと思います。
銀杏とは
銀杏は、全国で見かける樹木ですが、分類上は微妙な位置にあります。例えば広葉樹または針葉樹との区別をする場合、銀杏の木は広葉樹に該当しそうですが、実は特殊な針葉樹に当たるのだそうです。
銀杏の木は、世界古来の樹木の一つと言われています。銀杏のようなイチョウ科の植物は、中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、世界各地それらの化石が出土しているのですが、氷河期にほぼ絶滅してしまったため、イチョウは唯一現存する種なのです。このことから、イチョウは、「生きている化石」として絶滅危惧IB類に指定されています。
そして、種子は銀杏と呼ばれ、多くの方が良くご存知のように、広く食用として流通しているのです。
種子
健康な人であれば、イチョウを食用とする場合でも適切な量であるなら問題はなく、安全です。
しかし、生もしくはローストしたイチョウ種子は有毒であるため、深刻な副作用を起こす可能性がありますので、注意が必要です。
先ほど触れたように、イチョウの種子は、「銀杏」と呼ばれ、殻を割って中の仁が調理されます。仁の直径は、1.5センチメートル前後のラグビーボールのような形をしていて、熱すると半透明の鮮やかな緑色になります。
彩りを添えるために、茶碗蒸しやがんもどき、おこわなどの具材に用いられたり、お酒の肴としても人気のある食材です。銀杏にはデンプンが豊富に含まれているため、モチモチとした食感と独特の歯ごたえを楽しむことができます。
ただし、独特の苦味と臭気があり、特に臭気においては強烈だと感じることもあり、これによって銀杏を苦手とする方も多いようです。
この異臭の主成分は、酪酸とヘプタン酸です。この独特な異臭によって、ニホンザルやネズミなどの動物は銀杏を食べようとしませんが、アライグマのように平気で食べる動物もいるそうです。
銀杏は日本全土で生産されていますが、特に愛知県稲沢市での生産が盛んであり、生産量はなんと日本一を誇っています。銀杏を採るために始まったイチョウの栽培も、この地が発祥だとされています。愛知県稲沢市での多くの栽培品種は、この町の木から接ぎ木で広まったものであるとも言われているのです。
銀杏の効果
お料理の彩りを兼ねて使用されることの多い銀杏ですが、実はさまざまな健康効果を持っているのです。
銀杏の種子には潤肺、鎮咳、去痰作用と、尿量を抑制する作用がある他にも、古くから民間療法の咳止めとしても知られています。また、銀杏の葉には13種類のフラボノイドとギンコライドという物質が含まれていて、血管拡張作用や動脈硬化の改善、鎮痙作用、血糖値正常化、活性酸素除去作用、アレルギーの抑制作用、抗炎症作用等などと、多くの効能を期待することができるのです。
さらに、葉には抗菌、防虫効果もあり、本にはさんでおくと虫を寄せ付けないため、防虫効果もあるとされているのです。
銀杏が持つ味や風味の好みは分かれるかもしれませんが、食べる量や調理方法を間違えなければ体にも良い効果があります。
皆様もこの機会にぜひ一度、召し上がってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。