ブログ銀座店
白く輝くかぶ
晩秋のシーズンとなってきましたが、皆様如何おすごしでしょうか?
今回はかぶのご紹介です。独特な風味で、好き嫌いのある、かぶですが、かぶを知って好きになって頂けると幸いです。
・名前由来
かぶの名前は、肥大した根部分の形が丸く、かぶり(頭)に見立てたことに由来すると言われています。また、【すずな】とも呼ばれ、春の七草の一つにも数えられています。
・原産地と来歴
地中海沿岸部の南ヨーロッパを起源とする一元説と、地中海沿岸とアフガニスタンを起源とする二元説などがあります。かぶは元々野生あぶら菜の一変種です。
紀元前からヨーロッパで栽培されていたそうです。(歴史の深い食材ですね)
中国へは約2000年前に伝わったそうなのですが、現在ではあまり栽培されていないそうです。
日本では【日本書紀】(720年)にすでに記録があるそうで、かなり古い時代に中国または、朝鮮半島からもたらされたと考えられているそうです。
すずしろ(大根)とともに春の七草に数えられ、重要な根菜とされ愛されてきました。
東北地方では古くから焼き畑作物として年間栽培され、保存して冬から春の食料とされて来ました。江戸時代には、特徴的な栽培品種が各地で多数誕生していたそうです。
・特徴と種類
収穫時期は品種によって差がありますが、全体的に寒い時期ほど甘みが強くなり、葉も柔らかく特に子蕪は肉質が柔らかいです。
聖護院に代表される大型のかぶは、繊維が少なく肉質は緻密です。
東京近郊で栽培される金町かぶには、たくさんの系統があるそうで、全国各地で栽培されています。かぶには地方特産の在来種が多く、子かぶ以外は周年生産されていません。
日本で最も大型で、千枚漬けにされる京都の聖護院かぶ、かぶら寿司に欠かせない石川の金沢かぶ、耐寒性の強い新潟の寄居かぶなどの白いかぶのほか、東北から日本海側にかけて多いのが色かぶです。ここでは紹介できないくらい様々な品種があります。
色かぶはたいてい漬物などに加工して利用されます。
欧米種としては、大型で黄色く肉質がねっとりとしたゴールデン・ボールとスノーボール・アーリーなどがあります。
・かぶの栄養と効能
根の部分は大根(の根の部分)の栄養素とほとんど同じで、取立ててたくさん含まれている栄養素は見当たらないそうです。(残念です)
あぶら科野菜に共通した特徴として、刺激性辛味物質の元となるグルコシノレートという成分を含んでいます。
グルコシノレートは加熱して食べると肝臓の解毒作用を活性化させるそうで、動物実験ではがんの抑制作用が見られたそうです。
大根同様に、でんぷん質を分解するアミラーゼという酵素をたくさん含んでいるので、主食(御飯、パン、麺など)を食べ過ぎたときの胸焼けや胃もたれを解消してくれます。
蕪の葉は、根とはまったく異なる栄養素をもっており、カロテンが極めて豊富な緑黄色野菜でビタミンCや食物繊維を含んでいます。
ビタミンCは免疫力増加、老化、がんの抑制する働きを持っており、食物繊維は、便秘の改善、生活習慣病予防にもなります。
これだけの栄養素を含んでいる食材なので、かぶの葉も有効活用したいですね!
・あとがき
今回はかぶのご紹介となりました。
私のおすすめの食べ方は、漬物です。
漬物にすることで、蕪の皮、葉も両方食べることができ、なにより美味しい!
みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。
次回もお楽しみに!
瓢喜銀座本店 松本