ブログ西麻布店

2019.12.2

郷土料理「しもつかれ」は縁起の良い家庭料理

郷土料理の「しもつかれ」を、みなさまご存知でしょうか?「しもつかれ」とは、栃木県を代表する郷土料理なのですが、栃木県だけでなくその周辺の地域でも親しまれているお料理で、地域によっては「すみつかれ」や「しもつかり」など違う呼び名で呼ばれることもあるそうです。

本日は、郷土料理「しもつかれ」についてお話させていただきたいと思います。

郷土料理「しもつかれ」について

しもつかれ
「しもつかれ」という、少し変わった名前の郷土料理は、鮭の頭と炒った大豆、鬼おろしでおろした大根とニンジン、油揚げなどの材料を煮込み、酒粕が加えられたお料理です。調味料を一切使用せずに、鮭や酒粕の量によって味を調整するのが、一般的な作り方です。

地域に行って食べ方はさまざまで、温めて食べるだけでなく冷えた状態で食べる地域もあったり、そのまま食べることもあれば、ご飯にかけて食べるという地域もあります。飲食店で味わうのもちろん、家庭でも簡単に作ることができ家庭料理でもあるので、使用する材料や調理法は各家庭によって少しづつ異なっています。

「しもつかれ」の由来

しもつかれ
発祥の時期ははっきりしていませんが、鎌倉時代の初期頃から作られているとされています。
冒頭で触れたように、「しもつかれ」は栃木県やその周辺の地域で親しまれている郷土料理ですが、もともとは「初午」と呼ばれる旧暦の2月最初の丑の日の朝、「わらづと」と言うわらを束ねて作ったも入れ物に入れて、稲荷神社にお供えするお料理だったのです。稲荷神社へのお供えが始まったのは、江戸時代中期の天明の飢饉の頃だとされています。当然、当時は冷蔵や冷凍の技術がありませんし、現代のように野菜などの作物をハウス栽培するといったことも不可能な時代、最も寒さが厳しい2月は食料が一番乏しくなる時期でした。そんな時、稲荷神社の祭りである初午を迎えた人々の知恵によって考え出されたのが、「しもつかれ」のお供えだったようです。

「しもつかれ」には、魔除けや厄除けなどといった縁起の良い意味があり、「七軒の家のしもつかれを食べると、病気にならない」という言い伝えも残っています。

これからますます寒さが厳しくなる時期が訪れます。ぜひ、みなさまも「しもつかれ」を召し上がって、寒い冬を元気に乗り越えましょう。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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