ブログ西麻布店

2019.10.31

海鼠腸(このこ)は食通のみぞ知る珍味

海鼠腸(このこ)と呼ばれる珍味をご存知でしょうか?「このわた」とも呼ばれ、、酒のさかなとして珍重されています。

本日は、「海鼠腸(このこ)」についてお話させていただきたいと思います。

海鼠腸(このこ)とは?

海鼠腸
冒頭で触れたように、「海鼠腸(このこ)」は「このわた」とも呼ばれている珍味で、酒のさかなとして古くから珍重されています。見た目は一般的なイカの塩辛のようみも見えますが、実はナマコの内臓の塩辛なのです。寒中に製造されたものや、腸が長いものほど良いとされ、ウニやからすみ(ボラの卵巣)と並ぶ日本三大珍味の一つとして知られています。

海鼠腸の歴史は非常に古く、平安時代には能登国の産物として存在していたとされています。そして室町時代から戦国時代には、能登の守護職であった畠山氏が特産物として足利将軍家や公卿、そして有力寺社などへ贈っていたのだそうです。

海鼠腸の製造方法について

海鼠腸を製造する際に使用されるのは、赤っぽい色をした「アカナマコ」が重宝されます。
加工する際は、まずナマコの体内を浄化するために海に設けられた生け簀で2日間程度放置されます。ある程度体内を浄化できたら、腹側を5~6cmほど切ってそこから内蔵を引き出し、解体・分別されます。これらを海水で良く洗い、水気をよく切ったら食塩を混ぜ合わせて、瓶や桶などの中で数日間貯蔵されます。塩漬けが完成したら、出荷用の容器へ取り分けられるのです。

ちなみに、100貫のナマコから採取できる内臓の量はおよそ8升で、1升の内臓から7合の海鼠腸が製造されるのだそうです。

海鼠腸の味について

海鼠腸
海鼠腸は好き・嫌いが分かれやすい珍味であり、「ナマコの内臓」だと聞いただけで苦手だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お酒好きな方にはぜひ一度でも召し上がってみていただきたいものです。
瓶詰めで販売されていることが多く、値段は60gで3000円程度でしょうか。
そのままお酒のお供として召し上がるのは持ちろん、とろろ芋と合わせたり、うずらの卵を落としてアレンジするのもおすすめです。また、これからの時期には熱燗に少量の海鼠腸を加える「このわた酒」もいいですね。

あまり馴染みがない珍味ですが、一度食べたら病みつきになる方も少なくありません。ぜひ、機会があったら召し上がってはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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